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調律でした
今日は、我が家の2台のピアノの調律をお頼みしました。



今回は、以前に友人の紹介頂いた、技術者の方にお頼みしたのです。まぁセカンドオピニオンとまで言いませんが、納品調律の方、それから2回は別のピアノ工房の方、とで3人目という事になります。前回まで2回にわたって来ていただいた人は、本当はとても気に入ってましたし、ようやく気軽に話せるようになって来たなぁ、と思っていたのですが、よくも悪しくも会社組織の一員の方なので、ちょっとこちらもやりにくくなってしまったのです。その後、再度ピアノ技術者さんを探していました。
で、そうこうしている内に、昨年冬の調律時期を過ぎ、...プライベートで忙しくなり忙殺され、春を向かえて、梅雨に突入...調律には向かない季節まで越してしまって時期を逸し、そしてようやく今日...ほぼ、2年ぶりの調律でした。ピアノ好きとしては、ちょっと無謀な月日でしたし、ピアノ技術者さんには、呆れられそうですが...まぁ、致し方ないです。ピアノよりも、家族と自分の体が大事なので...
それに...これは言い訳ですが...なぜか、今回来ていただいた方もおっしゃってましたが、欧州ピアノで、マンションであまりエアコン使わない環境で...湿度も低くは無いのですが...しかも2年も経って、さほどの狂いが無いのです。アクションの状態も全く悪くないのです。理論的に考えると、おかしいことだらけなのですが、事実なのですよ。

今回は、数人でやっている以前より小さなピアノ工房の方です。ここの調律は、ちょっと他の調律よりも変わっているのかも知れませんが、ショップに並ぶピアノたちを触って見て、気に入りました。ここのショップの調律は、余韻が透明で遠くまでよく伸び、全ての和音が美しく鳴ってくれるのです。それに、基本的な調整を、3時間以上かけてみっちりと行って下さる、と言うのが売りでしょうか...

今回の調律...できれば少し様子を見てから詳しくレポートしますが、とても良い出来です。特に古いフローラが生き返ったのが、何よりも嬉しいですし、ベヒも購入した頃以上の輝かしさが宿りました。
とにかく、多くの時間をかけて、夜遅くまで頑張っていただいた、技術者さんにとても感謝しています。m(__)m



PS.前回まで2回お頼みしていたところから、今年になって冬と春に2回もお電話いただいたのですが、ちょうど体調崩していたり、プライベートが忙しい時期だったりで、返答に困り「もう別のところで行いました」と嘘ついてしまいました。申し訳なく思っています。m(__)m
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| Piano | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
再度チェンバロを弾きに行く
先日、既にお知らせしたとおり、2006.11.26 Sunday「チェンバロを弾きに行く」でお話しした、コースタルトレーディングさんが、新しくショールームをオープンされたので、開店祝いと言う名目で迷惑を顧みず、再度チェンバロを弾きに行った。
当日すぐにこの程度のレポートは書けたのだけど、色々な面で頭の切替えができず、レポートを書きあぐねていた。

前回同様、ココでスピネットを購入して現物を見に行く友人に、同席した。ただ今回は、下の子(弟)を連れて行った。上の子(姉)も行きたがっていたが、その翌日に人前でピアノを弾く予定が有ったので、つれて来るのをやめた。前の僕のように、手や耳の調子が狂ってしまってはヤバイ...まして姉の方は、弟以上にピッチと律にとても敏感で、かつ柔軟性が低い...なので、僕以上に影響が大きいだろうと思ったのだ。ちなみに、弟の方は鈍感なのか、柔軟性があるのか、今ひとつわからないところがあるが、今回の訪問である程度わかるかも知れない。



開店祝いなので...まずは、おめでとうございます。m(__)m

僕が花好きなので...開店祝いなら花だろう、という勝手な思い入れでお持ちした。m(__)m


僕のお気に入りのコンティヌオ

前回、お邪魔した時のコンティヌオは既に売れてしまっていて、新しく納入された個体。前には陳腐な絵で...とオーナーがおっしゃっていたが、音楽奏でるには、さほど大きな問題は無いだろう、と思っている。チェンバロ奏者を含み、ファンの方々は、けっこう装飾にも凝る面があるのだけど、塗装や装飾で好みの音色になるのなら、別なのだけど、あまり気にしなくても良いだろう。おそらく、筐体全体の塗装での差は有っても、天板裏の図柄でさほどの変化は無いだろうと思っている。

ちなみに、前回同様、僕の好みだし、変わらぬ良い音なのだけど、まだ入荷して間が無いらしく、すぐに狂ってきたり、調整が悪かったりで、少しご機嫌斜め。それを察して、オーナー氏の薦めで、チューニングハンマーで少しあそばせて貰う事になった。
試行錯誤しつつ色々とやってみて...チェンバロのチューニングには、ピンの倒し具合にさほど気を使う必要がなさそう、と判った。ピアノは弦の張力が高いので、どうしてもハンマーで巻き上げることでピンが手前(弦の反対側)に倒れ、時間と共に張力で奥(弦の側)に引っ張られてしまって、音が低くなる傾向がある。なので、ピアノの場合は、チョイ高めに引っ張ってから、ピンを弦側に戻す(倒すと言うほどではない)必要が有るのだけど、チェンバロでは、逆にピンが手前に戻ってくる...要するに、張力よりもピンの剛性や、ピン板の摩擦力、反発力の方が勝っているようだ。
結果、素直に巻いてから若干巻き戻すだけで、ピッチが安定する。と言う事で、調律は考えていた以上にとても簡単、と言えるだろう。後は、律の問題だけで自分にあった律を、耳(うねり)で覚えればそれ以上の苦労は無さそうだ。まぁ、真鍮弦は温度変化に敏感というから、それなりに別の苦労はあるのだろう。
幾つかの参考書を見た限りでも、とりあえず1オクターブさえ調律できれば、後は上下にオクターブを純正にあわせれば済むらしい。これも同じく張力の高いピアノと違って、高次倍音の上方変位が少ないからだろう。まぁ、だからこそチェンバロの澄んだ倍音が楽しめるわけで、2段鍵盤タイプの複数弦によるユニゾン効果もこの特徴が無いと、全くひどい音になってしまうハズだ。


魅力的かつ個性的なスピネット

友人の買ったモデルだ。もう一台同一モデルが、この壁の裏にもあるのだけど...そっちは部屋が狭いと言うのも有るのだろうけど...随分とキャラクターが異なる。色(塗装)の違いも有るのかも知れない。共に納品されたままで、あまり調整が成されていなかったので、けっこう荒い感じが否めなかったが、僕には、もう一台の少しつやのある響きのする方が好みだった。
しかし、友人と下の子は、こっち(表)の方だという...お互いどこをどう聴いているのか、議論してみないといけないなぁ。

フレンチ一段のブランシェ

既に買い手の付いている個体なので、あまり触っていはいない...しかし、良い音...(^.^) ついでに良い写真だったので掲載。


さて、今回の大きな収穫の一つは、律やタッチ、鍵盤幅などのピアノとの違いが、前回ほど大きなショックにはならなかったことだ。慣れと言うのは、恐ろしいもの、と言う意見と、柔軟性という意見があろうが、僕の場合は慣れだろうな、と思う。最近、ピッチについては、相対的だけでなく、曲を弾くことでそのズレが判るようになっているのだけど、引き続ける事でそれ以上の問題を感じないからだ。まぁいずれにしろ、律の違いについては、やっぱりウルフが寄せてある和音の入る調では、今ひとつ馴染めないのは致し方ない事のようだ。



今回は、ビオラダガンバ、バロックトランペットも触らせて頂いた。

これがガンバ

下の子が弾いているこの個体は、オーナー氏が作った、自作物らしい。とても軽く、全体がよくなっていて、安価であれば欲しくなるほどの良い音だったが、売らないとの事...(ーー;)
僕も初めて触ったが、とても心に染み入る良い音色で、気に入ってしまった。特に弾いている自分が最も良い音を聴いているのではないだろうか...チェロに比べると足がついていないので、足(ふくらはぎ辺り)で支えるのが一苦労ではあるが、逆にフレットがあるので、音程についてはこっちの方が確かだし、弦楽器の初心者には向いている。しかも、現代弦楽器とは異なり、スチール弦ではない(ナイロンまたはガット弦)為に、(チェンバロと同じく)弦の張力が低く、弾きやすいし、狂いにくい。残念ながら、古楽の楽譜が読みにくく、馴染みも無いので、曲を弾くには至らなかったが、音階程度は何とかなった。開放にCが有り、かつ基本は5度差の調弦なので、わかりやすいと言うのもある。いずれにしろ、僕でも数分でこの程度までは弾けるのだから、弦楽器経験者なら、短時間でマスターできそうな楽器だ。
練習する時間が有ればなぁ、と思うが、今はちょっと無理そうだ。


バロック(ナチュラル)トランペット

いわゆる、ナチュラルトランペットというやつで、バルブがついていない...唇(アンブシュア)と息の調子だけで、12音の音階をコントロールする楽器だ。
実際に持ってみると、バルブ機構が無いのと、管体自体の薄さで、とても軽い。本当にこれが管楽器か、と思うほどの軽さだ。しかし鳴らしてみると、管体の薄さに反してとても良く整音、整振されていて、無駄な響きが無い。しかも、なかなか本来の音で鳴ってくれれない手ごわい楽器だ。さすがに、学校でホルンを吹いている下の子は、けっこううまく鳴らす...僕には、最後までちゃんと鳴らせずじまいだった。
また、マウスピースも特殊で、リムがぶ厚く平坦で、ボアが浅く、ホールが小さめ、ついでにテーパーがとても長い...見るからにコントロールしずらそうである。ホルンの薄いリム、深いボア、短いテーパーに慣れている下の子も、始めはちょっと面食らったようだが、慣れてくるにつれて、現代のトランペットとは違う、とても柔らかな、良い音を出せるようになった。


ガンバ、バロックトランペット共に古楽器の部類だけど、今回実際に触れて見ることで、実のところ楽器と言うのは進化しているだけでなく、退化している部分もあるのではないか、と思った。まさに律、と言う面では完全に退化としか言いようが無い。鍵盤楽器の台頭によりその傾向が強くなったわけだけど、他の楽器についても平均律を強いられると言うのは、退化といって良いだろう。
そして表現力、と言う面で考えると、音色の表現力と言うのは、おそらく古楽器の方が懐が深いのでは無いだろうか...チェンバロとピアノの比較をすると、ピアノが勝るのかも知れないが、他の楽器については、絶対的にバルブが無い管楽器、ガット弦の弦楽器、の方が上に感じる。共に、大きな音、通る音、を得るために犠牲にされてきた、と思えてしまい、ある意味悲しい事実だ。もしかすると鍵盤楽器においても、心中弦からスチール弦に進化して様に思えて、表現力の面では犠牲にしてきた物があるのかも知れない。弦の素材の変化と言うのは、張力と言う側面も無視できないように思う。
最後にやっぱり音色だろう。構造的な問題、素材の問題、演奏しやすさ、音量...これらの変わりに、この時代の良い音色が損なわれているのは、進化と呼ぶのか退化と呼ぶのか...まぁ、全く別の物と言う観点もあるのだろうけど、僕にはあまり進化に思えないように思っている。



チェンバロだけでなく、ガンバ、バロックトランペットと、古楽の魅力に満載の一日を過ごさせて頂いた。オーナー氏、そして家族皆さんで接してくださり、いつも以上の至福の時を与えてくださった、コースタルトレーディングさん...本当にありがとうございました。m(__)m
またお土産まで頂いて、本当にありがとうございました。m(__)m
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| Piano | 23:59 | comments(2) | - |
ピアノ屋さんに入り浸る
先日のことだ...ピアノ屋さんに入り浸っていた。

そのときに持っていったお菓子。

これを食べながら、コーヒー飲みながらしゃべる。それまでは、ピアノ弾いていたけど、既に売れてしまっているベーゼンドルファーだったし、高かったし...どうも僕はGPにはあまり縁が無い。このショップに以前訪れたときも、けっこうよさげなベヒシュタインが有ったのだけど、それも安価で売れてしまっていた。その昔、とっても良い状態のベーゼンを目の前にしつつ、投機筋で買っても良いようなものを見過ごしたし...まぁ、お金にも縁が無いからしょうがないけど。(ーー;)

この日目当ての売れてしまったベーゼンは、とても状態がよく、ヨーロッパから搬入して簡単に調律しただけの状態でも、それなりに良く鳴ってくれた。タッチのコントローラブルな感触は、この時代のベーゼンの一番の特徴で、かつ大きなメリットでもあって、そのよさがとてもよく現れている。少し慣れてくれば、話しながら気を抜いていてもピアニッシモで軽く鼻歌を歌えるような感触がとてもよい。当然気合入れれば、サイズを間違ったかと錯覚するほど良くなってくれる。これなら、ちゃんと手を入れてあげれば、とてもよく歌ってくれる、可愛いベーゼンになってくれるだろう。僕には手の届かない価格だけど、ベーゼンとしては破格だし、物も良く、購入された方がうらやましい限りだ。

この日は、社長がいらっしゃらないし、店番の方にも申し訳ないので、早めに帰ろうと思っていた。しかしそうこうしているうちに、仕事先から帰られて、また長居してしまうことになってしまった。社長との話しは、ほとんど僕の好きなブラームスの間奏曲を聴き比べる会と言う感じになり、とても楽しいひと時になった。それが高じて、ご自宅にご招待頂いたのに、お断りするしか無い時間だったのが残念でした。大変お世話になりました。m(__)m


PS.ケーキは、横浜に新しくできたクイーンズ伊勢丹にある、StickSweetsの物。ここのお菓子は全て、スティック状でかつフィルムが巻いてあるので、衛生的に素手で食べられる。
その中で、チーズケーキ系、チョココロネ系を取り混ぜて持っていった。チーズケーキを食べた感じでは、ケーキそのものはあまり特徴がある、と言うわけではなく比較的フツーの雰囲気で、味も可もなく不可もなく、と言う感じだ。ただこういうシチュエーションで持っていくケーキとしては、スティック型になっていて気軽に食べ安いのが良い。特に今回の様に、仕事場で素手で仕事しながら気軽に食べるには、もってこいだ。
はじめはドーナツを持っていこうとしたのだけど、手が汚れると言うのが、あまりピアノ屋さんに似合わないので、こっちにした。
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| Piano | 23:59 | comments(0) | - |
「野島稔 よこすかピアノコンクール」を見学に行った
今日、「野島稔 よこすかピアノコンクール」(横須賀芸術劇場の関連情報に勝手リンク)の本選会の一部と記念コンサートを見学に行った。
第1回とのことで、どんなものか判らないけど、無料だし、と言う程度のノリと興味だけで行ってみただけだったんだけど、とてもレベルの高いコンクールで、本選会という事も有ってとても良い演奏を聴くことができた。

事前にインターネットで調べた限りだと、テープ審査で残った66人の中に高校生(申し込み時点なので現在は大学1年のはず)が入っている、と言うのを見て、この本選会に残っていればよいなぁ〜、などと気楽に思っていた。
高校生は数人いたようで、うまい具合にその一人が8人の中に残っていて、たまたま見学した1時間の間にその演奏を聴くことができた。実は、本選会の方は用事が有って、その1時間ほどしか見れ無かったのだ。いやぁ〜、ラッキーだったなぁ、と思いつつ聴いているとこれまたスゴイ。やっぱり音楽の才能は年齢じゃ無いなぁ〜、この子が入選するとよいよねぇ〜、などと言いつつ一旦会場を後にする事になった。
実際、この子の演奏は聴くことのできた3人のうちでは、ダントツで、パワー、表現力、正確さ、きめ細かさ、コンセントレーションの高め方はベテラン顔負け...などなど全ての面で僕程度のレベルでは、全くケチの付けようが無い、完璧な演奏だった様に思った。

さて、記念コンサートには、ギリギリで入ったために、発表を見ていない状態で聴きはじめてしまった。3位から順に紹介して演奏が続く...いやぁ〜、3位、2位にいない...コレはもしかすると1位か? いや僕が甘かったか、なにせ3人しか聴いてないし、初めにうまいなぁと思った一人が3位につけてる...しかし、さっき本選会で聴いた彼の演奏よりも、二人ともチョイと落ちるなぁ...1位の名前をアナウンスで聞くまで、他人でありながら我が子の様なドキドキ感が収まらなかった。見事に1位のコール、その瞬間思わず上の子といっしょにガッツポーズまで入れてしまう...18歳(そうまさに我が上の子と同じ学年)の若い才能の持ち主が優勝したのだ。
3、2位と同じ、本選会と同じ曲(リストのソナタロ短調)での記念演奏も、とてものびのびとしていて、これまたさっき以上の完成度...若い才能だからこそ成し得たのだろうか、まるで怖さを知らないような、自らの音楽を信じ切った演奏は、本当に見事だった。

PS.後でWeb検索すると、結構コンクール荒らしともいえるほど、色々なところでそれなりの結果を出している高校生だったようだ。
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| Piano | 23:50 | comments(2) | trackbacks(0) |
ブラームス:ピアノ小品集 の楽譜
ブラームスの間奏曲を弾きたくて、ずっと無料楽譜ダウンロードサイトのPDF版楽譜を縮小印刷して使っていたんだけど、さすがに買うことに決めた。なんだけど、なかなか良い物が無くて、ようやく見つけて買ってきた...と言う話し。

ヘンレ版の、ブラームスピアノ小品集。

いつもどおりの、あいも変わらぬヘンレ、って言う感じの色気の無い楽譜なんだけど、今回もヘンレ版で間違いなかったようだ。

OP118-2(間奏曲)が主な目的だったので、間奏曲だけを集めた楽譜や、ピースの方が安かっただろう。この目的の曲が含まれる作品全てと、関連する作品も入っていて、比較的高い買い物になってしまった。でも、作品の全体像を見て、本来はそれによって演奏も変わるはずなんだから、持っていて損は無いし、これが王道だろう、と自分に言い効かせて買ってしまった。


いつものことだけど、このヘンレ版は何を買っても、良いなぁ、と思う。原典版であれば、何処の楽譜であっても、それぞれに信頼性と、音楽的な安心感があるわけだけど、それ以上のよさが、このヘンレにはある。楽譜そのものの印刷...音符のフォント品質だけでなく、印刷そのものと、小節の振り、ページ割りなどのレイアウトも、演奏者を意識していて使いやすい...全体がとても親切なのだ。解説の詳細さなどからすると、ウィーン原典版も良いのだけど、僕には小節の振りや、小節内の音符のバランスが今ひとつの様に思う。

それに何よりも、トジ加減が気に入っている。一見ルーズに感じるこのトジ加減は、実際に譜面台に乗せると、最適なトジ加減なのだ。要するに、普通にしていてもちゃんと開いていてくれるのに、バラケそうな不安が無い。他の楽譜だと、堅すぎてウエイトやクリップが無いと、勝手に閉じてしまうし、無理に開くとノリや糸が緩んでしまって、開き癖が付いたり、全体がガタガタになったりしてしまうので、けっこう気を使う。その点、このヘンレのトジ加減が最適なのだ。さほどの意識も無く、普通に開いて、普通に使えるのが良い。
学術的なよさ、と言う以上に、この物理的なよさ、と言うのは替えがたい魅力だ。なので、色々な原典版を買い揃えて、それぞれを参考に、好みの演奏記号や、注意書きを一つの楽譜に赤書きするなら、このヘンレ版に全てを書き込んで使うのがよさそうだ、と思ったりする。ま、そこまでやるほどの腕は無いのだけど。


ちなみに学術的という点では、これまで使っていた無料版のコピーとは、いくつかの点に間違い、と思われる部分があって、若干違和感が有った。
僕は楽譜について詳しくは無いのだけど、権威に押されるように、つい原典版を買ってしまって、結果的に納得させられてしまう事が多い。現代曲はこうは納得は出来ないだろうけど、ブラームスあたりだと比較的わかりやすい。適切なコード進行、適切な響きに納得しつつ、感動したりする。まして、間違った楽譜を以前に読んで、イライラしていると、快感ともいえる感動があったりする。
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| Piano | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
調律、調整のその後
調律、調整のその後です。

先日の調律、調整からやっとまともに弾く事が出来たので、報告します。インベンションからはじめて、シンフォニア、平均律と弾いて、今回はモーツアルトのソナタやドビュッシーも少し弾いてみました。延べで4時間ほど弾きました。(^_^)


・中高音域の鳴り不足
どうも、中低音が鳴るようになったせいで、これまでとは左右のバランスが異なってしまい、部分的に鳴り不足に感じていたようです。タッチを変える事で、この問題は感じなくなりました。慣れてくることで、後に言及する、キーンとしたウネリを伴うようなウルサイ鳴らし方も可能ですし、柔らかな表現で鳴らすことも可能になってきました。ピアノによって、音域ごとの音量バランスが異なるものですが、その個性の範囲内ですね。

今回のアクション(メカニカル)調整は、ハンマーの運動を、可能な限り弦に伝えるようにするのが、目的でした。以前の状態では、ハンマーの運動量が無駄に大きく、ハンマーが本来叩くべき弦ではなく、在らぬ所を叩いているような動きだった訳です。レットオフが浅く、2度打ちも多発して、全体の鳴りが抑制されてしまっていた、と言う事のようです。
それを最適な運動量で、最適な位置に更正する事で、全体的に鳴りが良くなり、とても大きな音のするピアノになり(戻り?)ました。ですが、元々中高音域に独特の透明感と艶の有るピアノですから、これまでは、その部分だけが他の音域に比べて目立って聴こえていたのが災いしたのでしょう。慣れというのは恐ろしいもので、そのパターンに、耳も指も慣れ親しんでしまって、無理にバランスを保つように弾いていたようです。


・ピアニッシモが出しにくい
これまで、鳴りの悪い状態で弾いていたので、急に鳴りの良いピアノとなって、耳と腕が驚いています。実際のところ、ちゃんとしっかり弾けばピアニッシモも出ますし、以前は出しにくかったフォルテッシモが出しやすくなっている事が良くわかります。要するに、ダイナミックレンジが広くなった、と言う事です。


・タッチの軽さ
ダイナミックレンジが広がった事に伴って、タッチが軽く感じてしまうところが有りました。僕は、タッチが軽いと指が走る傾向があります。ですが、弾き込むことで、さほど軽いわけでは無い事を指が思い出し、走る指もちゃんと落ち着きを取り戻しました。(^_^)
実際にタッチ面では何の調整もしていませんので、以前の重さ、以前の深さのままです。唯一の違いは、反応が良くなった様に感じる所でしょうか。アクションの調整による結果だと思いますが、それは悪い面ではなく、表現力の面で、とても良い傾向である事がわかってきました。


・表現力の幅
弾く側の慣れの問題もあって、はじめは硬い音のイメージがありましたが、柔らかい表現や、コロコロと玉が転がるような表現も可能である事が判ってきました。
タッチに対する反応の良さや、ダイナミックレンジが広くなった事が、表現力にも大きく寄与しているようで、納品された時以上に、表現力と音量の幅が付いた様に思えます。これまで、少しばかり不満に思っていた「納品時に比べると、表現力が浅くなった」と言う印象が、完全になくなりました。
これにより、さまざまな曲に表現をつけるのが面白く感じるようになってくれば、こちらも本物ですが、残念ながらまだ僕のスキルが追いついていないようです。


・キーンとうなりだす懸念
については、特に右手の常用域が元々そういう傾向で、現在も変わり無い音なので、未だに懸念していますが、とりあえず数日では結論が出ません。この点については、もうしばらく様子を見ることになります。

ちなみに、このキーンとしたウネリは、初回の納品調律の時は、「ある程度致し方ない現象で、発生の都度、打弦面に針刺しして直す」と言う説明を聞いたのですが、今回は全く異なる説明で、「現象を止める処理を行ったので、簡単には起きないはず。それでも発生した場合は、再度同じ処理を行うか、ファイリングで対処し、打弦面への針刺しはなるべく行わない。」との事です。
技術者さんによって、なぜここまで違うのか判りません。正直なところ、まだ理解に苦しむ部分もあります。本当に難しい世界です。


<< オマケの先日の写真の追加です >>
アクションユニットの裏側に印刷された文字。
レンナーアクションの記号
アクションユニットを外して、各部の増し締めを行っているときに撮影しました。高音部の裏側、打弦面側です。




全体的には、今のところ、当初不安を感じた点で問題を起こす事は無く、あらゆる面で良い方向に向かっていて、ほぼ完璧な仕上がりに、納得しています。という面では、多少の不満を残し、時が改善してくれる事も無く、悪い方向にしか向かなかった、納品時の調律、調整はいったい何をしてくれたのか? と疑問に思うほどです。
(注:誤解を呼ぶ表現だったので、注記します。
これは結果論であって、納品調律の技術に問題があった、と言う訳では有りませんし、担当された技術者さんをどうこう言う意図は全くありませんので、誤解しないでください。僕との相性と言う面では、アンラッキーだったかも知れませんが、それ以上の思いもありません。それに、納品から初期2年と言う期間と、環境の変化が、ピアノに急激な素性の変化をもたらした可能性も否めません。それら複合的な原因による結果を、ユーザーの一方的な立場から表現したまでです。


キーンとした高周波のうねり音については、これからどの程度目立ってくるのか、と言う問題を残してはいますが、これまで説明し、実施して頂いた作業が、全て理にかなっており、かつ良い結果をもたらしてくれた事から、この点についても信じるしかない、と思っています。とにかく、今の状態が1年保たれるのか、だんだんと良い方向に遷移するのか、1年を待たず再調整を必要とするのかを、見守るだけです。

まぁ、僕が神経質になってしまっている、と言う方が問題なのかも知れません。ただ、僕の場合、人よりも高い音が良く聴こえているようなので、許してやって下さい。m(__)m


とにかく、ここのところ、ピアノの練習でスランプを感じていたところが有りましたが、この音が出せるなら、このタッチなら、とこれまでとは違う曲に再度挑戦して見たい、と言う気持ちになっているのが、一番の収穫と感じています。

今回で2回目となる技術者さんですが、とても良い結果となった事を喜んでいます。こんなに文句と不安を並べ立てるユーザーを前に、毅然と仕事内容を説明くださり、しかも、朝早くから暗くなってまで、長時間かけて、良い結果を残し行ってくださった技術者さんにお礼申し上げます。

ぜひこの技術者さんとは、今後も永く付き合って行きたいと思っています。


PS.後日、メールにて同様の報告を兼ね、お勤め先のリンク許可を取ろうかと思っています。
もしこのトピックお読みなら、コメント頂けると嬉しいです。m(__)m
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| Piano | 23:04 | comments(4) | trackbacks(0) |
調律が終了
今日、調律しました。MyPianosに上げている、ベヒとフローラの両方です。

まずは、フローラ:
状態は悪くない、と言う事でしたが、これまでの調律は、少し無理のあるパターンの調律カーブだったのに対し、今回はそれを是正した、と言う事です。

ベヒ:
こちらは、前回も同じ技術者さんに調律して頂きましたが、そのときから気になっていたアクションの状態を、再度チェックしていただき、今回は全体のメカニカル調整をあわせてやって頂く事になりました。
特に、特定の数箇所でレットオフが浅すぎて、二度打ちしている、と言う事と、元々納品時から全体的に浅めの設定で有ったのが災いして、このピアノ本来のポテンシャルが発揮できていない、と言うのが技術者さんの意見です。僕の方でも、この点については、感じていた事でもあり、お頼みするか悩んでいたところでした。ついでに、ここ数ヶ月の間に、急に全体のなりが悪くなっていたので、その点についても改善される、との事でお頼みした次第です。
とは言え、直ぐに手放しでお任せしたわけでは有りませんでした。こちらとしてはこれまでのベヒの特性が、どう変わるのか不安なところでもあるので、まずは一つだけアクションを調整してもらい、その変化の具合を、試してみる事にしました。調律前だったので、多少狂った状態で行ったわけですが、実際にその変化を体験すると、明るく、伸びやかで、艶のある、初めて惚れたベヒの音に戻ったように感じました。それでも、やはりオーナーとしては、調律にあわせて別途作業料をお支払いするわけで、しばらく悩みました...カミさんとも相談の結果、ここまで良くなるなら、そしてここまで自信を持って技術者さんが推薦されるなら、とお任せする事になった訳です。


分解された、ピアノ。


この状態まで分解して、各部の掃除をした後に、全体の調整が始まりました。

別にアクションユニットがありましたが、こちらは写真撮るの忘れてましたね。(ーー;)
ちなみに、鍵盤は上にそろえて乗ってます。(^_^;;)

この後、アクションユニットの各部増し締めと、大まかな調整。鍵盤、アクションをくみ上げて、鍵盤下の高さ調整、ピン調整、アクション調整/微調整、ウネリの是正と、若干の整音と、何時間にも渡り、黙々と作業をして頂きました。
結果、フローラの調律から、ベヒのメカニカル調整終了、調律終了まで、途中に昼食休憩を挟んで8時間以上の大作業でした。


今日は夜に所用が有り、2台とも少ししか触れませんでしたが...

フローラ:第一印象は、高い音は高く伸びやかに、低い音は低く響き渡り、中心の音は朗々と、と言う感でしょうか。これまでの、整った鳴り加減とは違った印象を受けます。調律パターンだけでここまで変わるのか、と言う驚きです。
少し気になるのは、以前よりも、しっかりと弾かないと鳴ってくれない、と言う点でしょうか。これまでは、結構簡単に鳴るタイプだったのですが、今回は少し気難しさが加わったように思います。この点については、特にどう言った調整をしたかを伺っていなかったので、今度ちゃんと聞いてみようかと思います。

ベヒ:第一印象は、メカニカル調整が効いて、とても弾きやすいピアノになった感じです。ともすれば、タッチが軽くなったような錯覚を覚えます。
ですが、しっかりと弾いてみると鍵盤の重さや、抵抗感については何ら変わっていないことが判ります...要するに、力の入れ具合、抜き具合のコツが少し変わった感じです。どちらかというと、なりやすく、明るく、表現の幅が広がったのでしょうか、判るまでに少し時間がかかりますが、慣れるとコントローラブルで、ピアノを弾く面白さが、際立つ感じもしてきます。

気になったことは、これまでのベヒは、調律後しばらくするとキーンとうねりだす傾向が有ったので、今回の調整した後の音だと、直ぐにこの現象が発生しだすように思えた事です。このことについては、技術者さんとじっくりと話し合い、簡単にはうねりだすような現象が起きないように、的確な対処をした、と言うことでしたので、それを信じ、次回の調律まで1年間様子を見ることにしました。

それと、中心から少し高め(右の常用域)の辺りが、意外と鳴らないことです。これはおそらく、他の部分が鳴り始めたことで、逆にこの音域の鳴りが物足りなくなったのであろう、と思っています。要するに、これまでの鳴りのパターン(この常用域だけが良く鳴る)に慣れてしまっているので、引く側(僕)の力の入れ具合が、うまく対応できていないのだろう、と思います。
この点は、技術者さんがお帰りになった後に気が付いたのですが、もう少し様子を見ることにしました。

ちなみに、今回はかなり大きく調整変更したので、しばらくの間、様子を見た結果、どうしても気になるところがあれば、また調整に来てくださることになっています。
なので、印象が変わってきた時点で、再度ご報告します。
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| Piano | 22:11 | comments(2) | trackbacks(0) |
ようやく楽器フェアのチケット入手
昨日、楽器フェアのチケットを買いに行ってきました。

昨今、チケットぴあのようなその場で印刷するタイプでは無くて、ちゃんとした前売り券が欲しかった、てのが有って、とりあえず閉店間際の楽器店に滑り込んで聞いて見たら...「ちょっと待って下さい...うぅ〜〜ん」と言いながら、レジの中を探りに探って、結局「売れ切れです」...って、意外と売れているのか、フェア事務局から無理やり買わされて、たまらないからサッサと売っちゃったんだろうか、それともサービスで配っちゃったんだろうか、などと思いながら、楽器店を後に...もう一店舗あるんだけど、そっちはもう閉まってるよなぁ〜。

上の子と待ち合わせていたので、とりあえず落ち合ってから、自宅近くのコンビニに行ってみる事にした。やっぱり少しでも安く手に入れたいし、なんだか意地になってるようなところがある。(^_^)

とは言え、コンビニで買うのは初めて。なので、どうしたものかと思っていたら、Xeroxのコピーマシンの上に大きなチケットぴあの看板がある。このXeroxのマシンは単なるコピーマシンでは無くて、TVコマーシャルでやってる複合端末らしい。デジカメのプリントとかの出来るやつですよ。
そのXeroxマシンには大きなディスプレイがついていて、タッチパネルで色々と操作が出来るようになっている。「チケット購入」ボタンもあるし....「なになに〜」、「うう〜〜ん」、などと、何枚も何枚も深い深いメニューの後に、「奥深っけ〜なぁ〜」、「なんだ、今の?」、「まだあんのかよ」とか文句言いつつ、上の子と二人で操作を続ける...最後に名前と電話番号まで入れさせられてから、ようやく2枚をチケットぴあで予約完了した。「おぃ、終わっちゃったぜ」と思って、どうなるんだろうと見守っていると、コピーマシンから、コンビニ支払い用の印刷物が一枚出てきた。マシンのディスプレイには60分以内に清算しろとか表示されてるし...(-_-;)
なぁ〜んだ、チケットが印刷されて出てくる物と思っていたのに...インターネットでチケットぴあの予約した後に出てくる、コンビニ支払い用の印刷ページと一緒じゃん...とがっかりしつつ、なんだか納得もしつつ、レジにて支払い。んで、受け取ったのはやっぱりあの、殺風景なチケットぴあのその場で印刷するタイプ。

ガッカリしつつ、帰宅すると、ポストになにやら封書が...なんと、ベヒを買ったときにお世話になった営業担当の人から、チケットが一枚届いていました。そう言えば、先日連絡した時に、1枚残ってるから送っとくね、って言ってたっけ...
楽器フェアチケット
念願の正規の前売りチケットも手に入って、ラッキーだったんだけど、考えてみると、買っちゃったし、頂いちゃったし...金銭だけでなく、義理まで使って、行かなきゃ済まされない状態に追い込まれてる自分に、ようやく気が付いた、と言うオチ付きだったり...(~_~;;)

まぁ、これで良かったんでしょう。念願の、ベヒD280、グロトリアン、ザイラーを、家族で見に行けそうです。(^_^)
他にも楽器いっぱいあるだろうし、楽しみです。
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| Piano | 23:02 | comments(2) | trackbacks(0) |
ピアノプラッツに行って来ました
ピアノプラッツさん(http://www.pianoplatz.co.jp/)に行って来ました。忙しい日だったので、小一時間ほどしかお邪魔できませんでしたが、とても楽しく、有意義なひと時を過ごさせて頂きました。結論から先に言うと、関西方面でピアノをお探しなら、ぜひ一度は尋ねるべき、お店だと思います。特にベヒシュタインを探しているなら、ここしかないかも知れませんね。

地下鉄 長堀鶴見緑地線 松屋町駅3番出口から南に2ブロックほど歩いたところですが、どんよりと曇って雨加減だったせいで、方角を見失ってちょいと迷いました。(ーー;)
それにしてもこの近辺はおもちゃやさんが多いですね。(^.^)

ピアノプラッツ看板
ピアノプラッツ看板
道路にこの看板が出ていなかったら、とおりすぎたかも知れません。

ちょっと見つけにくいピアノプラッツ店先
ピアノプラッツ店先
鉄扉のついた、ちょっと入りにくい雰囲気のする店先で、ぐっと冷たく重い扉を押すとさほど広くは無い店内に...UP6〜8台、GP2台がぎっしりと詰まってる感じでした。

ご対応いただいたのは、HPにもある代表取締役の清水克男さん。お話しによると、納品調整技術をドイツ本国のベヒシュタイン社で学ばれたとか...もちろん、ベヒシュタイン社公認の技術者でいらっしゃいます。
店内に入ると、ショールーム奥から出ていらっしゃいました。僕は遠くから興味本位で訪れた事、既にClassic118を持っている事、などを正直にお話ししたのですが、快く迎え入れていただき、今日の目的のA160の前にいすを用意して下さいました。
と言うことでまずは、お目当てのA160。

アカデミーA160
ピアノプラッツA160
ざっとピアノの中を眺めると、カポダストロバー、デュプレックススケールなど、時代に迎合したと言われている新しい設計のベヒシュタインです。ベヒシュタインにしては珍しく、鉄骨の固定部分には大きなプラスネジが使われていて、ある程度は製造上の手間が省かれている事がわかります。
音は、予想通りこれまでとは設計の異なる音の輪郭、性格を持っていて、弾き終わりに、おとなし目のスタインウエイのような印象が残ります。余韻の残り具合がそう感じさせるのかも知れません。
僕は未だに納得行くスタインウエイに遭遇した事は無いし、ベーゼンドルファーもある程度のサイズが無いと納得が行かない性質なので、偏った意見だと思いますが、今のところはこのA160はとても良い対抗馬です。少なくとも同サイズ程度の中古スタインウエイ、ベーゼンなどと比較すると、値段、音質、新品としての安心感など、全ての点で上です。

このように、A160を単独で弾いている限りは、とても魅力ある楽器なのですが、L167を弾いた後の印象は、ガラリと変わってしまいました。
6度、10度を含む複雑なコードを弾くと、黄土色系(濁った黄色?茶色?)の響きに感じ、中高音での調和した透明感や、グルーブ感を伴うパワーのある響きに乏しい感が否めません。なので、一瞬一瞬の響き全てに納得が行く感じではなく、少しづつ不満を残しつつ弾き進む結果となってしまいます。
しかし、単音、2音程度であれば中高音域のベヒらしい透き通る音は健在で、右手で主旋律を聞かせるタイプの曲であれば、さほど不満を感じる事は無いかも知れません。ただ、残念ながら僕はその手の曲が苦手なので...(ーー;)

でその隣に有った、L167はと言うと...
L167GoldLine(奥がA160)
ピアノプラッツL167GoldLine
こちらもA160と同じ様に、中を眺めると新しい設計のベヒ。ちなみに、このピアノには、我が家のベヒシュタインと同じく、日本のピアノ愛好家向けである旨の文言の書かれたゴールドプレートが貼られていました。(^_^)
それと、鉄骨の固定部分は、従来と変わらず、手前には大きなマイナスのネジ、鉄骨奥部分には六角ボルトが使われています。この六角ボルトの微妙な締め具合で、音の調整を行うのだそうで、モデルC、Dのサウンドベルと鉄骨を繋ぐ六角ボルトも同じく、調整可能だとか...調整の現場を見てみたいものです。(^_^)
...僕はネジフェチでは無いですよ。A160とL167の中を見比べると、その違いが目立つんで...

この型のピアノは、前回の楽器フェア(2003年)で初めて目にした新しいベヒGPです。そのとき一目(耳?)で気に入ったベヒシュタインのピアノの一つでしたので、その後もClassic118を最終決断するために訪れたEuroPiano本社ショールームでも散々弾いたハズなんですが...その予想をはるかに越える、すばらしいベヒトーンに驚きました。
このモデルを弾いていつも思うのは、弾き始めのしばらくの間は本来の音が出しにくい点です。いわゆる気難しい系の性格ですが、10分もするとコツがつかめて来て、自分なりに鳴り初めます。鳴り始めると、音につや、輝き、丸いコロコロと転がるよう、などさまざまな音が、出せるようになって来て、弾き手の個性となって現れます。もちろん、曲中では目指す音が一発で出せる訳では無いのですが、タッチや指使いを変えて、探せば出てくるので、こちらの腕不足も強く感じてしまう結果にもなります。
これは、A160とは全く違うピアノでした...と言うか、A160が違うピアノなんですね。特に音の艶と透明感は全く違う大きな特徴です。A160の持つ音も出せる上に、透明感や、コロコロ感が指先一つで出せてしまうのには、参ります。ついでに、A160では出せなかった、グルーブ感のあるパワーコードも難なく出て来た時は脱帽物でした。
しかも、清水さんとお話ししながら、僕でも簡単なアドリブであれば、パラパラとピアニッシモで弾けてしまう辺りは、本当にコントローラブルなタッチで、感心しました。最近のピアノは、でかい音は簡単に出るのですが、このピアニッシモが均一には出しにくいです。あえて言うと、鍵盤にばらつきが有るように感じてしまうほど、出しにくいように感じます。
要するにこのL167は、ちゃんと弾きさえすれば、思う様に答えてくれる、ピアノです。テキトーに弾くとテキトーな音しかしないのは、我が家のClassic118も同じですが、ひとたび鳴り始めると、その表現力の幅は倍以上に感じれられます。
この辺りの性格付けは、もしかするとこの清水さんの調整が僕の好みに合っていたのかも知れませんね。

気に入ったスタインウエイにはまだ遭遇していないのでそれは別としても、200センチ未満のベーゼンドルファーなら、絶対にこのL167です。値段が高くなるので、実質上は対抗馬となりにくいですが、価格抜きに考えると、200センチを超えるベーゼンだと悩む所、と言うことになります。


さて、兼ねてからの疑問だった、我が家のClassic118ってどうなんだろう。と言うことで、
Classic118(L167の対面。右に少し見えるUPは中古の12N。)
ピアノプラッツClassic118
残念ながら、まだ調整過程というか、新しい音で少し硬い印象が強いですが、やはり我が家のピアノと同じ素性、同じ性格、同じ系統、同じ音傾向をもっています。A160とL167で言えば、L167系の音。要するに本来のベヒトーンを隠し持っているアップライトであることが確認できました。
実はこの日は、カワイ、ヤマハと歩いて来た後なので、再認識できましたが、国産の3〜5クラスのグランドピアノと比較しても遜色有りません。それ以下のグランドピアノであれば、絶対的にこのClassic118の方が格が上です。(まぁ、お値段相応といえばそれまでですが...)
なので、先ほどカワイで見て来たピアノマスク(GPの弱音装置)。まるでL167にピアノマスクすると、Classic118みたいです。まじめにこの時、そう感じてしまいました。(^_^;;;)

Classic118買ってからもやっぱりGPへの夢が忘れられず、こりずに国産の3クラスを目指したりしてましたが、それでは不満が残るのは目に見えています。最低でもA160を目指しておかないと、Classic118だけでなく、新たに買うGPもかわいそうですね。


弾きながらお話ししつつ、今日は本当に色々な事を勉強させて頂きました。これまで持っていた、スタインウエイへの疑問、ベーゼンドルファーへの疑問、国産ピアノへの疑問、ピアノ技術者さんへの疑問...そして何よりも知りたかった、新しい設計を取り入れたベヒシュタインへの疑問。ほとんどの点で、その疑問を解消しつつ納得しました。僕の考えも、それほど間違ってはいなかった事も、確認できました。

特に、ベヒシュタインの新しい設計は、スタインウエイのコピーでは無く、別の新たな機能や効果を随所に盛り込んである、と言う点。この点については、色々とお話しする中で、実際に東京文化会館で耳にした、ベヒシュタインの新フルコンサートグランドの音を思い出しました。設計は新しくとも、ベヒシュタインはベヒシュタインの音だ、と言う事です。これは間違いない事実なので、単に時代に迎合した結果としての設計変更ではない、と言う事に納得した訳です。

色々な面で、とても良い勉強になりました。ピアノプラッツさん(清水さん)には、お礼申し上げ無ければなりません。また、遊びに寄らせて頂くときは、ちゃんと試弾予約して時間をかけてお話しさせて頂こうと思っています。

ここのL167に惚れてしまいました...ヤバイです。(^_^;;;)
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| Piano | 23:20 | comments(8) | trackbacks(0) |
ピアノ整作技術論
2005年9月1日:隣市中央図書館貸し出し

既に絶版だからか、版元が国立音大の楽器技術に関する研究所だと言う理由なのか、Amazonだけでなく、全般的にどこにもこの本に関する情報が無い。

唯一ここだけ→イトーシンミュージックさん

特にアップライトピアノの設計と製作に関わる技術的な解説書。
とは言え、内容的の割りに比較的薄い目の本で驚いてしまう。特にこれで全てを解説しているのか? と言う疑問が残るが、しかし、ピアノの構造、設計のバリエーション、それぞれの特徴などを理解したい向きには最適な一冊。まぁ、読む人(ちゃんとした技術者)が読めば、全てが分かる様にはなっているんだろう。
ピアノを買うにしても、借りるにしても、見に行くにしても、色々と見る目を育てる、と言う面ではとてもよい参考書だ。

4週間借り出していたが、結局詳細な部分までは読みきれず、かつコピー取るのもナニなので、昨日返却。また、機会が有ったら借り出すこととした。
最近、図書館の本って、なくなってるんじゃないの? と思う事が多いのだけど、この本だけでなく、希少価値の高い本はそういう事がない様に願いたいものだ。
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| Piano | 23:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
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