Palm クロニクル
井上 真花,山田 達司,田中 裕子
ぱらぱらですが、ほぼ目を通し終わりました。
元々、Palmについては出始めからの付き合いなので、ほとんど聴いたことのある話が多くて読みやすかったのもあるのですが、僕の興味も似たところに有るので、とても興味深く先を急いで読んでしまいました。もう少し詳しく知りたい部分もあるので、機会を見て再読しつつ、内容を確認したいと思いました。
それにしても、PDAと言う世界において、なぜこれほど優秀なPalmプラットフォームが、下火になってしまったのか未だにわかりません。スマートフォンの時代になっても、Palmの生きる場所はいくらでも有ったはずなのに、なぜWindowsMobileにここまでしてやられたのか、判らないのです。
僕も、散々WindowsMobileにだまされ、携帯キャリヤに選択を強制されいくつか使ってきましたが、ずっとPalmが忘れられません...WindowsMobileは、もしかするとJornadaで使っていた頃のバージョンからあがるにつれて、悪くなっているかも知れませんね。アドエスを持ち歩く毎日でもPDA機能は、iPodTouchのみですし、Jornadaほどの汎用的な使い方はしていません。
本来のPDAとしての利用は、Palm以外にありえません。iPodTouchを使う今、ようやくスケジューラだけは、iTouchアプリで代替してますが、それも不満だらけです。WindowsMobileでは、PDA機能どころか、メールですら標準アプリを使ったことが無いくらいです。IEも使ってませんね...
実は、うわさされていたiPhone用Palmエミュレータがほしいなぁ、と思うほどです。Palmの優秀さに勝てるPDAは、未だにAppleでさえ作れていない、と言うことだと思うのです。
と考えると、PDAの世界に限らず、コンピュータ、インターネットなどさまざまなメディア、ツールに本当に必要なものが、何なのかがこの本を読むことで、少し判りかけてきたような気がします。
基本的にPalmの歴史と、関連した人、物のインタビューを集めた、まさに単なるクロニクル的な本なのですが、もしかするとここには大きなヒントが隠されているように思います。