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浦沢 直樹, 手塚 治虫, 手塚 真
先日の、必笑だんご剣と一緒に、ビレッジバンガードでかってきた。随分長い間、気になっていた漫画なんだけど、連載終わるまで待つかなぁ、などと思っていたのに、ついに買ってしまった。なので現状の4巻まで一気買いして、一気読み。
特に評判がどうの、というより、著者が浦沢直樹であること、原作が手塚治虫である、というだけの入りだったので、1巻のあとがきを読んで、ようやくこの本の成り立ちを知った。そうか、鉄腕アトムの「地上最大のロボット」というと、子供の時に読んで以来だったけど、詳細は記憶にないにしても、とにかく難しい話しだった事、ちょっと解ったようで理解不能だった事、そしてなにより大人の間での話しを垣間見たような不思議な気持ちだったような、記憶がある。浦沢直樹は、この手塚の作品を何歳の時に読んだのか知らないけど、初めて漫画に感動し、漫画家を目指すきっかけになったとか...
僕にとって鉄腕アトムは、小さい頃から読んでいて、今も昔も最も印象深い漫画だった。そんな事もあって、このPlutoも、のめり込むように一気に読んでしまった。筋書きは、見事にデジャブのごとくでありながら、驚きと恐ろしさ、面白さ、期待感に満ちている。
1〜4まで一気に読んだ物の、若干気になる点がある。Plutoの多くの読者は、浦沢直樹と同年代(僕も同じ年代)であろうから、気がついている事だろうけど、僕たちの年代に大きく影響を与えた、過去の名作SFの主題や、社会的な伏線がふんだんに含まれている所だ。まぁ、今の時代にこれらの原案を新たに作り出すのは至難の業と言ってしまえばそれまでだし、今回の場合は、手塚の原作の持つイメージも強烈だったのだろうか。とりあえず、手塚の原作を読み直して見たくなった。
浦沢直樹というと、僕もご多分に漏れずYAWARAが初めてだったのだけど、その後ちょくちょくと短編や読み切りなどで、社会派な一面にも触れていたいたので、とても興味を持っていた漫画家の一人だ。とにかく、下品さが無く、筋書きと絵の描写力で魅せる、数少ない漫画家の一人だと思っている。
とにかく、続きが楽しみ。
PS.やっぱり、完結してから買うべきだったかなぁ〜。次を早く読みたくてしょうがない。